HAL設計室
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2018年 07月 05日
またまた東京です。 この展覧会がメインです。 丹下健三の自邸の1/3の模型。あまりにも精巧に出来ていてまるで本物!十分に空間を味わえました。 現物が実在していないのが残念です。桂離宮の再解釈などと言われていますが 私はコルビジュエの丹下流の木造住宅での表現だと感じました。 私達建築家はモデュールという言葉を良く使いますが、一般人にはイマイチ理解しにくい考え方なのだと思います。 それを90cm角の電話ボックスから始め、さまざまな大きさの単位で具体例を示しています。 例えば、この作品ではまず上の写真のように図面を描きそれが これならだれでも分かりますよね。やっていそうでやっていなかったインスタレーションです。 やられたな!って感じです。 ようやく表現出来る様になったといっても良いのかもしれません。 雲に隠れて分かりにくいですが富士山が頭を出しています。 展示方法も金属棒の組み合わせで出来た立体の隙間に模型を置くというおもしろい手法でした。 一番気になったのが まず何種類かのパターンをつくり、それを組み合わせていくという設計方法だと思われます。 私のような古い人間には、この造形を初めに創造することが出来ません。 立体的なモデルを並べなおして行くうちに見つけ出される造形だと思うのです。 偶然出来上がる空間かなと思いきや 内部空間が実にたくみに構成されていて、実はとても住みやすい集合集宅だと分かります。 美しいと思われる形を想像しながらそこに向かって設計していく私の手法はもう古いのだなと思いつつ 変われない自分が居て、うーん設計は深いし難しいと改めて考えさせられました。 1955年に前川國男、坂倉準三、吉村順三の共同設計で建設されました。 凄い組み合わせです。巨匠ばかりで喧嘩にならなかったのかなあ? この庭園を残すために平面計画されたのがこの建物です。 大きく育った樹木で後ろの建物が隠れて室内からの眺めは浮世を忘れさせます。 やはりここは六本木でした。
by hal-arai
| 2018-07-05 00:48
| 建築
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