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2017年 06月 27日
歌い人ごんべの演奏会にに行ってきました。 素晴らしい演奏会の一言に尽きます。 定期演奏会のような変な演出がいっさいなく、正攻法で攻めきったところが気に入りました。 第一部が日本の有名な名曲を5曲 第二部が委嘱作品の世界初公演 4曲 第三部が地元の中高生によるステージ 第四部が谷川俊太郎の作品 6曲 アンコールが中高生も一緒に全員で アマチュアの合唱団が自分たちのために作曲を委嘱するということがありえるのでしょうか? 合唱関係者なら知らない人はいない松下耕さんと彼の外国の友人達3人から4曲を作ってもらいました。 それを松下耕さんの指揮で歌うなんて、凄過ぎですね。 第一部第一曲はパートが入り乱れた並びで始まりました。 いやな始まりですよね、隣に合わせる相手がいない環境での歌いだしというのは。 でも効果は抜群。各パートの歌声が溶け込んで柔らかな暖かい音になっています。 パートごとに並んだ明瞭な音とはちょっと違った興味深い音です。 委嘱曲はどれも、ごんべの10周年を記念して作曲されましたので祝祭感が強く宗教的な内容にもかかわらず 私のような宗教心に欠ける人間にも楽しく聞けるものばかりでした。 ただ松下さんの作品だけは暗く深く心に響くもので、明らかに後出しじゃんけん、集まった局に合わせて自分の曲は暗くしたのでしょう。 最後の不協和音に驚き!初めての曲なので確かではありませんが、でもごんべほどの実力者の集まりで あれだけ堂々と不協和音を間違えて出せるはずがありませんので、間違いなく楽譜どおりなのでしょう。 女性軍の不協和音に男性軍が不協和音をぶつけるという構成なのでしょうが さすがに男性軍は難しかったのでしょうね、音を正確に出せなかったようです。 無理も無い、あの和音の中で上乗せで合わない音を出すなんてことは、なかなか出来るものではないですから。 きれいな音になってしまいました。 中高生は作曲者自信による指揮で歌えるのですから最高です。 訓練されたよい音色を出していましたし、音程も正確でした。 さて第四部の谷川俊太郎 これは凄かった。 子供たちの後で、負けないかな?なんて思ってしまった僕が馬鹿でした。 パートごとに一つの声になっているのです。これは驚きの感覚でした。 まるで4人で歌っているかのような、でも厚みははんぱなく、やっぱりこの人たちは上手いんだなあと改めて納得したのです。 谷川の詩がこんなに心を打つとは思ってもいませんでした。 武満徹がこんなにも素直で美しい曲を作るなんて。 詩が作曲者を変えるということがあるのですね。 感動のステージをありがとう。
by hal-arai
| 2017-06-27 11:40
| 芸術
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