HAL設計室
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2017年 01月 04日
明けましておめでとうございます。
昨年末は余りの忙しさにブログの更新が滞っておりました。 正月休みを利用してJIA長野県クラブの岐阜の建築ツアーのご報告から始めます。 香山壽夫 設計 平成14年3月竣工 低く抑えられ水平ラインを強調した姿が特徴です。敷地内を通る高圧電線を避けるための工夫がそのまま建物の特徴になった例です。 広々とした芝生の庭が印象的でした。 ちょうど十字路に当たる部分に立っており、非常に分かりやすくて感心しました。 私は日ごろから音楽ホールは非日常の特別な空間であるべきと考えていますが このホールはまさしくそれを具現化したものだと感じました。 程ほどにゴージャスでしかし華美になりすぎず、本当に良いホールでした。 特に列柱のように並んだ照明器具が、全く形は違うのにウィーンのムジークフェラインの彫刻を施した列柱に感じられてしまうのが不思議でした。 さすが香山先生!写真より実物が何倍もよく感じました。 ここは国の伝建地区に選定されていますが、なるほど立派なうだつがあがっています。 この仕事はすごい!!物凄くお金がかかっています。 北川原温 設計 平成12年3月竣工 ここは宿泊棟です。 なるほど複雑な形態がおりなす空間はとても魅力的でした。 しかし、北川原さんの木造に対する考え方は違うように感じました。 無理をしすぎと言うか、木が美しく年を取っていません。 汚らしく朽ちているように感じてしまうのです。 違う設計者にすべきだったと私個人は考えます。 伊東豊雄 設計 平成27年2月竣工 やっぱり伊東豊雄は別格ですね。 凄い建築家だとおもいます。 1階の多目的な空間からエスカレーターに乗って上っていくと目の前に異空間が現れます。 特に驚いたのは匂いです。 エスカレーターの途中からどんどんヒノキの匂いがし始め2階につくとヒノキの香りに包まれるのです。 まさか香りで感動するとは思いもよりませんでした。 それは屋根を作る構造体が地元のヒノキで作られているからなのですが、視覚以外で嗅覚に訴えられた建物に出会ったのは初めてです。 同時に漏斗状のグローブから漏れるやわらかな光に包まれます。まるで美濃和紙のように感じますが実はポリエステル繊維なのだそうです。 一日の終わりに本当に素晴らしい建築に出会いました。 平成18年6月竣工 なんとすばらしい斎場なんでしょうか。 私の住む松本市の斎場との違いに悲しくなりました。 同じお金を使うのならこの様な建物にしてもらいたかった。 ただひたすら高価な石を貼って予算消化したような建物で最後のお別れはしたくない、 本当に悲しくなりました。 それほど斎場は大切な建物だと思うのです。 蓮池と一体になった空間。素晴らしいの一言です。 一目瞭然、藤森照信 設計 この写真だと分かりませんが、けっこう街なかに建っています。 この絶壁は?焼き物に使う土の採掘現場がヒントになっているのだと・・・ なるほどそれで屋根の上に松林があるんだ。 勿論壁一面モザイクタイル貼り、目がチカチカしますよ。
by hal-arai
| 2017-01-04 19:30
| 建築
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