HAL設計室
カテゴリ
最新の記事
最新のコメント
以前の記事
ライフログ
検索
ファン
画像一覧
|
2014年 11月 17日
訳あって3Dプリンターの事を真剣に調べてみました。
それは驚きの世界でした。 私の知っている(たぶん大部分の日本人は同じようなものだと思います)3Dプリンターの活用法は自分自身を、あるいはペットをスキャンしてそっくりなミニチュアを作るような。 あるいはミニチュアカーを作るような、いわゆるおもちゃ的な使われ方程度しか想像できませんでした。 それでも一部医療用に人工臓器として期待されていることは、知っている程度にわかっていましたが・・・。 そもそも考えが樹脂製品から離れられなかったのです。 ところが現実は、金属もコンクリート的なものも出来るというのです。 これはすごい事になりました。 すぐに頭に浮かんだのは車です。全ての部品を3Dプリンターで作ってしまう時代がすぐそこまできているのでしょうか。 どうやら大量生産には向いていないらしいので、現在の自動車産業的な考え方では難しそうです。 しかし電気自動車はかなり小規模な会社が競い合って作っています。 そうなると少量生産にしぼって、究極は自分だけのオリジナルデザインの車に乗れるのも、そう遠い未来ではなさそうです。 問題は耐久性です。もともと粉のような物を溶かしてつなぎ合わせたものですから、耐久性は未知数の域から出ません。 しかも金属となると、耐久性は重要な問題です。 驚いたことに耐久性を調べるために宇宙に飛び出す製品がすでに完成しています。 皆さんよくご存じの「はやぶさ2」の打ち上げに便乗する衛星にそれがありました。 多摩美術大学と東京大学が協同で作った衛星です。 凄いコラボですが形を見て納得です。巻き貝のような不思議な形をしていて、中を除くと電子部品が詰まっている、前代未聞の人工衛星です。 機体を3Dで製作したのだそうで、振動や熱に何処まで耐えられるか実験します。 本体はなんの観測するのか?完全に忘れました。 現在でも3Dで設計図を書いている建築家はいっぱいいます。 コンピューター上では完全にシームレスな自由曲線の構造物ができあがっているものの、 実現するためには型枠を作って中に鉄筋を組んでコンクリートを流すという作業が必要になります。 一枚一枚のベニヤ板を不思議な形に切断してつなぎ合わせて作るという極めて困難な作業をしているのです。 ところが3Dプリンターで作れるようになったら、これは大変なことです。 仮に異種の材料を同時に作り上げていけるのなら鉄筋入りのコンクリートも同時に作り上げられる可能性があります。 それよりも金属でスキな形を作ってしまえば良いだけですね。 コンピューターから直に建物が製作されてしまうかもしれないのです。 相変わらず強度の問題がありますが、たぶんクリアーしていくのでしょう。 そうなると一品生産の建築物こそが3Dプリンターにうってつけの製品かも知れません。 都市の姿が一変してしまうことは間違い有りません。
by hal-arai
| 2014-11-17 18:09
| 日常
|
Comments(0)
|
ファン申請 |
||