HAL設計室
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2014年 09月 08日
安曇野地方の松食い虫の被害が甚大であることは以前のブログで紹介したとおりです。
松食い虫の被害にあった赤松を建築材料として使おうという動きはその後も細々ではありますが続いています。 一番使いやすい板材として製品化に努めてきましたが、ようやく実例として使用できる段階までこぎ着けました。 赤松にはチョットした問題点があります。それは冬の水を吸い上げない時期以外で伐採すると材木に青黒いムラが出来てしまうことです。 したがいまして冬伐採というのは絶対条件です。 しかし松食い虫対策で伐採しているのですから、待った無しで年間を通じて伐採せざるを得ません。 当然、板材として製品化した物の中には、青が入ってしまった板が混ざります。 この板を使えれば、非常に効率が良くなります。 「ほたる薬局」の施主に事情を話すと、是非自分のところで使いたいと言ってくださいました。 設計では長尺ビニールシート貼りのところを赤松の無垢板張りに変更です。 これは劇的な変化で魅力的な待合室になりました。 塗装前の状態の写真ですが、悪くないと思いませんか?施主も気に入って下さいました。 幅150㎜、厚18㎜、長さは1800から600まで乱尺です。
by hal-arai
| 2014-09-08 14:00
| 建築
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